2006年02月28日

第十三話 一言

 勝手過ぎるよ、私を好きになったのはあなたの方なのに。
 あなたが何もしなければ。
 私もあなたを好きになったりしなかった。

 手紙を胸に、彼女は表へ出て行く。
 零れそうな涙を堪えながら。
 それでもあふれ出た涙を、白いエプロンで拭いて。
posted by kuga at 03:42 | TrackBack(0) | 短編集
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